男が『専業主婦はリスク高い』と思ってしまう単純な理屈

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専業主婦はリスクが高いと思う理由

 『専業主婦』と聞くと、女性の中には一種憧れのような気持ちを抱く人もいるのではないでしょうか?
 
 昭和の時代は、専業主婦世帯は多数派のモデル世帯でありましたが、ここ数年は、専業主婦世帯は明らかに、少数派世帯になっており、巷では『裕福な家庭でないと専業主婦はできない』というような現実的な意見が当たり前に叫ばれています。
 
 とはいえ、今の結婚適齢期の女性の中には、専業主婦を希望する女性も少なくないそうで、まだまだ、専業主婦の立場は、女性の憧れのようなものであることは間違いありません。 
 
 ただ、この専業主婦ですが、今の世の中での選択しとしては、いささかリスクが高い人生の選択であると言えそうです。
 
 この記事では、この部分について男の本音を書いていきたいとお思います。

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専業主婦願望を持つ女性は多いが・・・。

 最近は、男女共同参画が叫ばれ、男女平等の下、女性の社会進出も盛んになってきました。
 
 まだまだ、女性の年収と男性の年収の間に差異はあるものの、一部の年齢層を切り取って言えば、性別による年収差はほとんどなくなっていると言えると思います。(同企業・同年代・総合職と同条件で比較した場合。)
 
 そんな世の中でも、依然として専業主婦願望を持っている女性は少なくないように感じます。

 とある婚活サイトの発表では、結婚適齢期と言われる20代前半から後半の女性の中には、昭和的価値観に逆戻りしているような『専業主婦願望』を持っている女性が増えているとの調査結果も発表されています。
 
 確かに、高度経済成長時代は、給料も人口も右肩上がりで増えていたので、夫は働いて稼ぎ、妻は家庭を守るといった『役割分担の構造』が各世帯の在り方として成り立っていました。
 
 だからこそ、昭和の時代は、専業主婦という立場は、正当化され、ある種、モデル世帯として成り立っていたわけですね。。

 しかし、現代では、少子高齢化が加速し、人口も減少し、日本では明らかな労働力不足に陥っていますから、女性が労働に参加することは、経済発展のためにも非常に大切なことであると言われるようになってきました。
 
 上記のような社会状況では、『専業主婦』は時代に逆行する時代遅れな考え方の一つであると言えなくもありません。

 世界的にも、共働きは一般的で、日本でも、昭和の時代にポッと登場した夫婦の形で、歴史的にも、非常に珍しい世帯の姿だという説も唱えられていたりします。

そうはいっても、思い通りにいかないことも多い

 とはいえ、いくら専業主婦なる考え方がイレギュラーな家庭の姿であると唱えようとも、現実問題として、経済的に許されるならば、専業主婦かつパートで、女性が家庭を守っているスタイルは、家庭の在り方の選択肢としては、役割分担という観点からも非常にシンプルで、合理的な方法だと思います。
 
 というのも、女性が結婚や出産後に仕事を頑張りたいと思っても、保育園が足りなかったり、職場の理解が得られなかったりと、女性が活躍できる基盤がぜい弱という社会の構造的な欠点があるというのは、否定できない事実だからです。

 また度重なる子どもの病気による欠勤や遅刻、早退で、肩身の狭い思いをしているワーキングマザーもまだまだ多いのも、女性の社会進出を拒む理由でもあるでしょう。
 
 仕事ができないおじさんが高い給料をもらっていて、女性社員は安い給料で補助的な仕事しか任せてもらえない旧体質な会社があることで、いやいやキャリアを諦め専業主婦&パートに甘んじている優秀な女性はごまんといらっしゃいます。

 総務省の労働力調査によると、35歳~44歳の独身女性で雇用されて働く人の約4割が非正規雇とのこと。
 
 現状では、結婚や出産によって退職する女性も多いですし、復帰もスムーズにいかないケースも頻発していますから、女性がライフイベントの変化に上手に対応しながら働き続けているモデルが少な過ぎるのも、専業主婦願望が増えてしまう要因なのかもしれません。

 分かっちゃいるけど、やはり、『仕事・子育て・キャリアの追求』全てお求めるのは『しんどい』。
 
 女性だからと言って、何もかもやれと言うのは酷だと思いますから、そんな先輩の姿を見て、若い世代は、『それなら専業主婦一本でいってやろう』と考えるのはシンプルで合理的な考え方なのかもしれません。

専業主婦のリスクは相当高い

仕事をしないリスク

 
 現代の社会では、女性は様々な役割を高いレベルで求められています。
 
 子育て・仕事・女性としての輝き等、挙げればキリがなく、それぞれ相当高度なレベルで技術を求められ、できなければ甘えていると言われかねない状況でしょう。
 
 これに対して、男性は、今も昔もシンプル。
 
 『仕事を稼ぐこと』。
 
 この一本を極めれば、普通に幸せな生涯を過ごすことができますし、あれこれと複雑かつ多角的なスキルを求められることもありません。(もちろん仕事はしんどいが、昔戦争があった時代に比べれば、命を取られる危険は皆無)
 
 男性の私から考えても、『女性は大変だな』と心底思いますし、生まれ変わるならば、絶対に男がいいとまで思います。

 だからこそ、私自身は『専業主婦』を希望する女性に対しては、パートナーが許すならばそれでいいんじゃないかと思います。
 
 しかし、自分を守るという視点で考えると、今の世の中『専業主婦』程リスクが高い選択肢もありません。 

 結婚適齢期が仮に25歳であるとするならば、大学を卒業後、仕事としての実務経験はたったの3年ということになります。
 
 このような状況下で、結婚相手の給料と資産と将来性に集中投資をするのが専業主婦という生き方です。
 
 高度経済成長期の日本であるならば、右肩上がりの経済でしたし、日本という国の伸びしろは凄まじかったため、こういう投資も十分成り立つ選択肢でした。
 
 例えるならば、絶対に右肩上がりに株価が成長する成長企業の株を買うようなものです。
 
 しかしながら、今の日本の経済は乱高下することはあっても、右肩上がりが約束されているはずもなく、結婚相手の給料だって、横這いとなる可能性の方が圧倒的に高いというのが一般的な目論見です。
  
 こういう状況では、やはり1馬力よりも、2馬力の方が圧倒的にリスクが少ないというのは、誰の目にも明らかです。
 
 上記のように、3年ほどの実務経験で、専業主婦を10年もやれば、どの会社もその女性を採用することはない可能性が高いです。
 
 再就職は極めて困難であることが予想され、最近では、外国人労働者(極めて優秀)が日本に労働力として投入されているため、再就職の間口は昔よりもさらに難しくなっています。
 
 だからこそ、専業主婦はリスクが高いのです。
 
 もちろん、今のパートナーと離婚しないとも限りませんし、パートナーと経済的に対等でない場合、家庭内での力関係までも対等にはいかないかもしれません。
 
 専業主婦にはリスクしかありません。

『楽したいから専業主婦』という女性は論外

 ここまでは、真剣に、社会への貢献・自分のキャリア・人生の在り方をしっかり受け止めていらっしゃる女性に向けて書いてきました。
 
 だからこそ、『楽したいから専業主婦』という考え方の女性には、『何言ってんの』って感じで読めると思います。 

 ただ、実際、現代の結婚適齢期の女性の中には、楽したいからという理由で、専業主婦を希望する女性は少なくないそうで、男性としては驚愕以外言葉が出てきません。
 
 ともあれ、男は馬鹿ではあるものの、無能である男性は少ないため、そういう浅はかな意図は、能力ある男性ほど透けて見てしまうものです。
 
 人の考え方を否定する気はさらさらありませんが、人生何事も『楽して○○』といった類の考え方で幸せを勝ち取ることはできない。
 
 これ人生の道理です。

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